産後クライシスとイクメンの関係  どうしたら防げる?

   

よくネットを見ていると、「産後に妻が怖くなった」、「産後に妻が別人のように豹変した」と言った男性の戸惑いの声が無数に書かれている。

妻が怖くなるだけならまだいいですが、これがきっかけで夫婦仲が悪くなってしまったり、最悪のケースだと離婚をしてしまう人も居るとか!

一般的に、産後に夫婦の仲が険悪になることを「産後クライシス」と呼びます。

可愛いわが子が産まれたのに、夫婦が仲良く居られないなんて悲しいですよね。

 

我が家の場合、確かに産後に妻の変化はありました。

そして、夫婦関係も悪くなりました。

その経験を踏まえ、私なりにパパ目線で「産後クライシス」について考察してみたいと思います。

 

産後クライシスの原因は?

産後クライシスの原因は、女性の産後のホルモンバランスの変化や、夫婦間の育児に対する価値観の違いだと言われています。

女性は出産するとオキシトシンというホルモンが増え、母性が急激に高まります。

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「私が赤ちゃんを守らなきゃ!」ってことですね。

極端に言うと、産後の女性は「家族みんなを守る」よりも「赤ちゃんだけを何が何でも守る」と言う状態になります。
母性が高くなると赤ちゃんを外敵から守ろうとしますが、悲しいことに、夫も敵認定してしまうこともあるようです。
チンパンジーなんかですと、生まれた赤ちゃんを父親が食べてしまうこともあるそう(驚)なので、納得ですが、人間は食べないのにねぇ。

もうひとつの原因は、育児に対して夫婦間で温度差が生じた場合です。
一般的にはこちらが問題とされ、夫が育児に非協力的なのがいけない、夫だけがいけない、夫が全て悪い」と言う論調で論じられているケースが多いです。
確かに、ゼロメンと呼ばれる、育児家事を全く行わない男性もかなり居るそうですので、そのような場合は、男性側も改める必要はあるでしょう。
当然ですが、出産は非常に体力を消耗します。
そして、体力を消耗した状態で初めての育児が始まるわけですから、夫婦で協力して乗り越える必要があります
新生児は夜中でも2-3時間置きに授乳が必要になりますし。
私も育児休業中はほぼ全ての育児を行いましたが非常に大変でした
「職場復帰したら楽になる」と思ってましたから。
私の妻の友人の場合、夫が在宅での仕事で一日中家に居るのに、一切、家事育児に協力しない人も居ます。
ある意味、ゼロメンを許してもらえる環境が羨ましいともいえなくも無いですが・・。

このような背景から、「夫がイクメンになれば産後クライシスは防げる」と論じられることは非常に多いです。
もちろん、そのようなケースも多くあると思います。
では、夫がイクメンでありさえすれば産後クライシスを防ぐことはできるのでしょうか?
私は、答えは「No」だと思います。

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我が家のケース

出産後、私の行ったことは以下のとおりです
・2ヶ月間の育児休業取得
・育児休業取得中は(訳あって)妻の実家に滞在
・授乳以外の育児は全て行った
・夜中のミルクも1日交代で担当し、妻に睡眠をとってもらった(育児休業中)
・育児休業終了後、仕事をしながらも育児家事に積極的に参加
・食事作りは3食(お弁当含め)私が担当(妻には生後6ヶ月まで一切料理をさせませんでした)
・部屋の掃除は土日に私が行っている
・愛娘の入浴前後のお世話
・愛娘の洋服、ガーゼの手洗い
・風呂掃除

これだけやりましたが、妻は超怖かったです。
怖くて、怖くて、最初の数ヶ月は怯えて暮らしていました。
多分、普通の人ならブチ切れてたと思います。まあ、私も少しは怒りましたが、圧倒的に弱い立場でした。
出産前は非常に中のいい夫婦だったのに、悲しくて、悲しくて枕を濡らしました。
具体的なエピソードはまた別の記事で紹介しますね。

私は、胸を張ってできる限りのことをしていたと言えます。
それは、妻と娘のことが大切で、心から愛しているからです。
だからこそ、なおさら妻の冷たい態度は堪えました。
自分の存在は何なのか、自分の存在価値は何なのか。
私は妻と子供を守りたいのに、妻にとって私は不要な存在なのだろうか、と。

どうなった?

結果的には時間が解決してくれました。
この記事を書いている現在は、ほぼ生後7ヶ月になろうかと言う時期ですが、妻は落ち着き、私に対しても以前の優しさが戻ってきました。

我が家のケースを振り返ってみると、夫が頑張っても必ずしも夫婦仲を良好に保つことは難しいことがわかるかと思います。
「妻は産後大変なんだから、それぐらい我慢しなさい」の一言で片付けてしまっていいのでしょうか?
私は、女性は出産後にホルモンバランスが変わり、一時的に攻撃的になることは予習済みでした。
私は、妻が一時的に攻撃的になっても、全てを受け止める覚悟で居ました。
しかし、実際には私が想定していたより非常に大きな変化であったため、私は受け止めきることができませんでした。

ではどうすればいいの?
これだけ長々とえらそうに書いておきながら、結論は単純です。

お互いを思いやり、尊重しあうこと

これに尽きると思います。
夫婦は合わせ鏡 とはよく言ったもので、意地悪をすれば相手も意地悪になり、優しくすれば相手も優しくなります。
私も、反省点として、妻に少し冷たく接してしまったこともありました。
右の頬を打たれたら左の頬を差し出す精神で、もっと優しくすればよかったなと思うこともあります。
出産後の女性の皆様も、産後はすごく大変なことは重々承知していますが、ご主人にも少しだけ気を回してあげてください。
これだけで、家庭がすごく平和になると思いますよ。

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