立憲民主党の政策と議席
2017/10/06
民進党左派が新党設立!
当ブログでは以前から民進党リベラル系が進党を結成すると予測していましたが、予想通りになりましたね。
その名も、「立憲民主党」です。
以下の記事もご参考にしてください。
立憲とは、「憲法を制定する」と言う意味ですが、この場合、「立憲主義」を意味しています。
立憲主義とは、「憲法に基づいて政治を行う」と言うことですね。
基本的には、権力を制限し、国民の自由や権利を守ると言う理念です。
決して、
立憲→憲法を作る→改憲派
と間違った解釈をしないでくださいね。
全く正反対の名前になってしまいますw
立憲民主党と言うと、政治や歴史に詳しい人は帝政ロシアの政党を思い浮かべるかもしれませんね。
立憲民主党は旧民進党の枝野幸男が代表を務めます。
立ち上げ時のメンバーは以下の通りです。
枝野幸男⑧(埼玉5)=代表
菅直人⑫(東京18)
赤松広隆⑨(愛知5)
海江田万里⑥(東京1)
長妻昭⑥(東京7)
阿部知子⑥(神奈川12)
辻元清美⑥(大阪10)
初鹿明博②(東京16)
※丸数字は当選回数、括弧内は立候補を予定する衆院小選挙区。
メンバーを見ると分かりますが、民進党のリベラル系の当選回数の多い議員が揃っています。
蓮舫は参議院ですが、将来的に合流の可能性も高いでしょう。
その他の民進党の衆議院議員も合流することが考えられます。
個人的には枝野幸男は東日本大震災の時に頑張っていたイメージがあり、応援したいところです。
獲得議席は?
メンバーは小選挙区で当選した議員も多いことから、ある程度の議席は獲得するとおもわれます。
ちなみに、小選挙区で当選した議員は、
枝野幸男、赤松広隆、長妻昭、辻元清美です。
その他の議員は比例当選で、海江田万里は落選中ですね。
海江田万里は、野党第一党党首が落選すると言う歴史的快挙を成し遂げました。
また、菅直人は首相経験者が比例復活をすると言う悲しい結果でしたね。
半数が小選挙区での当選ですので、民進党議員の中では「選挙に強い」メンバーが揃っていると言えます。
上記メンバーは比例でも名簿1位になると予想されますので、ほぼ全員が当選するのではないでしょうか。
ただ、今後に公認をして50人規模の候補者になる見込みですが、その他のメンバーは当選することはかなり難しいと言えるでしょう。
2014年の衆議院選挙では旧民主党の比例での得票率は18.33%でした。
2014年での民主党の政党支持率は約15%程度でしたが、2017年の政党支持率は7%程度と半減しています。
さらに、希望の党、立憲民主党、無所属と分裂をしていますので、実際には3%程度の支持率と推定できます。
この数字から推定をすると、比例での獲得議席数は5議席程度であると推定されます。
ですので、上記の立ち上げメンバー以外の当選は非常に厳しいのが現実であると言えます。
現時点では、前衆議院議員14人、元職が11人、新人23人を擁立する予定です。
今後、小選挙区で当選する実力のある議員がどの程度合流するかにもよりますが、最終的には10議席程度に落ち着く可能性が高いと考えられます。
新人の当選可能性は非常に低いと予想されます。
希望の党の民進党出身者とは小選挙区では争わない方針
民進党出身の希望の党の候補者には小選挙区で対抗馬を立てない方針です。
これは、「反自民票が分散することにより自民党に有利にならないように」、と言う考えですが実際には「勝てる候補者を立てられないから」と言うこともあると思います。
しかし、政策面では全く異なりますので、希望の党と立憲民主党で票を奪い合うことは本来起こりにくいはずですが、イメージ先行の無党派層ではありうることが悲しいところです。
有権者の一人として、イメージや雰囲気だけではなく、きちんと政策の中身やその実行力を考慮した上で一票を投じたいと思います。
政策はどうなる?
政策は基本的には民進党と同様になるはずてす。
民進党の保守系議員は希望の党と合流したので、より左派色が強くなり、共産党に近づくと思われます。
メンバーを見ると、共産党との違いは「名前が違う」ぐらいになるかもしれませんね。
基本的には、
・憲法改正は反対
・消費税増税凍結
・反アベノミクス
・安保法制の廃止
・特定秘密保護法の廃止
・共謀罪の廃止
・原発再稼働の反対
などが盛り込まれると考えられます。
名前は良くない
立憲民主党という名前、かなり堅く、民進党の支持層の一つである「反自民無党派層」は投票しない可能性が考えられます。
この層は、雰囲気やノリ、マスコミ報道で投票先を決めますので、今回は政策の全く異なる希望の党に投票する可能性があります。
もう一つの支持層である、「反共産左派層」は投票すると思われます。
社民党と合流した方が合理的だとは思いますが、社民党に対して上位の姿勢を崩したくなかったのでしょう。
ただ、ここまで来ると、社民党と別の政党である理由は全くわからなくなってきます。
そもそも、阿部知子や辻元清美なんかは元社民党ですから、政策はほとんど同じになって当然ですね。
今後、合流議員は増えるとおもわれますので、注目です。
下記記事でも考察をしていますので、よろしければご参考にしていただければ幸いです。