立憲民主党が躍進!議席を伸ばした理由を考察する

      2017/10/22

立憲民主党が大健闘

ついに投票日を迎えた衆議院選挙、開票速報と出口調査の結果を見ると立憲民主党が大躍進し、議席を大きく伸ばすのはほぼ確定と見て良いでしょう。

当初の私の予想とは逆の方向に行きそうです。

ちなみに、私が最初に予測したのは以下の記事から

立憲民主党の支持率から議席を予想

私は、当初、立憲民主党は苦戦すると予想していましたが、誤算でした。

関連として、希望の党の失速、惨敗についても記事を書いていますので、ぜひご一読ください。

希望の党が惨敗した理由は?敗因を分析してみる

選挙前の最新世論調査は以下の通り

産経FNN合同調査からの引用です。

自民党       32.9%
希望の党      15.0%
立憲民主党     14.6%
公明党         8.5%
共産党              5.4%
日本維新の会 4.8%
以下略

となっています。

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前回の2014年の衆議院選挙での民主党の比例での得票率が18%程度だったことを考えると、どれだけ健闘しているかがご理解いただけるでしょう。

選挙前の15議席の3倍以上の50議席程度になると考えられます。

立憲民主党は、前原誠司と小池百合子の会談により、民進党と希望の党が合流するも、受け入れられなかった議員たちが立ち上げた新党です。

もともと予定していなかった急な立ち上げでしたが、想像以上に支持を集めていることがわかります。

ここから、立憲民主党が大きな支持を得ることができた理由を考察して見たいと思います。

 

立憲民主党が躍進して議席を増やした理由を考えてみよう

代表が枝野幸男だったから

これは非常に大きいと思います。

旧民進党時代から、枝野幸男は人気のある議員でした。

それは、震災時に対応した姿がテレビで長時間放映され、その姿が多くの国民の記憶に残っているからでしょう。

当時、イラ菅と呼ばれた菅総理に変わり、実質的に原発問題をマネジメントしていたのが枝野幸男です。

震災発生からほぼ不眠不休で対応していた姿には頭が下がる思いです。

当時はニコニコ動画や2ちゃんねるで「枝野寝ろ」というコメントが流行しました。

私は個人的には立憲民主党には投票しませんが、枝野幸男は男として尊敬しています。

枝野幸男の演説がうまかった

選挙期間中、連日テレビで各党の党首が演説をしている姿を見ましたが、枝野幸男の演説が群を抜いてよかったです。

私はどちらかというと自民党支持ですが、客観的に見て、枝野幸男の演説は聴衆の胸に響くものがありました。

立憲民主党の政見放送でも枝野幸男が前面に出ていましたが、非常によくできていたと思います。

「右とか左とかのイデオロギーの時代じゃないんです、上からか、草の根からの改革なんです」

枝野幸男の台詞ですが、非常にうまく有権者の心を掴んでいますね。

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希望の党が保守を前面に出してきた

小池百合子の今までの主張を見ていれば容易に想像はできたと思いますが、希望の党は保守系の政党です。

政策的にはほとんど自民党とは変わりません。

支持政党がない反自民層というのはかなりの数がいますが、これらの層は大まかには中道左派の考えを持っている人が多いです。

この層の反自民票は、希望の党ではなく、立憲民主党に流れやすいと言えるでしょう。

小池百合子に「排除」されて同情を誘った

人間というのはついつい「弱いもの」に同情をする習性があります。

今回、前原民進党は「強い小池百合子」に合流することで選挙に勝つことを選択しました。

その際に、小池百合子が条件として出した「安保法制賛成」、「憲法改正賛成」という二つの踏み絵に弾かれて、排除された議員たちが立憲民主党を作りました。

支持率が下がっていた民進党で、さらに希望の党からも切り捨てられたということから同情を誘い、票を集めたと言えるでしょう。

民進党が分裂してリベラル票をまとめやすくなった

民進党が希望の党と立憲民主党に分裂しましたが、保守系議員が希望の党に行き、リベラル系議員が立憲民主党を立ち上げました。

民進党が人気がなかった理由の一つに、リベラル層からは保守的と言われ、保守層からは左翼と言われ、どっちつかずの状態だったことが挙げられます。

今回、立憲民主党の立ち上げに参加した議員はほぼリベラルと言えます。

このことから、反共産リベラル層の票のほぼ全てを抱え込むことに成功したと言えるでしょう。

マスコミが味方をした

選挙において、マスコミの報道というのは非常に重要です。

今回、マスコミは都知事選や都議選で散々持ち上げてきた小池百合子をバッサリと切り捨て、立憲民主党を全力で応援しました。

基本的にマスコミは左派的な報道をが好きなので、当然の結果と言えます。

マスコミを前面的に味方につけたことにより、テレビの影響を受ける中高年、高齢者の票を多く集めたと言えます。

共産党との選挙協力で小選挙区でも議席を獲得できた

立憲民主党の立ち上げメンバーは、小選挙区でも勝てる議員もいましたし、共産党との選挙協力もいい方向に働いたでしょう。

自民党に僅差で勝利した選挙区では、共産党との協力関係がなければ勝てなかったと言えます。

枝野幸男が福耳だから

枝野幸男は非常にいい耳をしています。

福耳ですね。

こんなに大きな福耳をしていたら、福も招きそうですね。

 

最後の一つはおまけですが、こんな感じでまとめて見ました。

立憲民主党については、他にも以下の記事を書いています。

立憲民主党は反日?売国?

立憲民主党の枝野幸男、共産党との選挙協力の影響は?

立憲民主党の支持率は?民主党より高い?

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