希望の党は政権をとれる?自民党との連立可能性あり
希望の党が政権入りする可能性
衆議院選挙を前に何かと話題の希望の党ですが、現実的に政権を取ることは可能でしょうか?
マスコミは「政権選択選挙」などと煽っていますが、実際の可能性について考察してみたいと思います。
単独過半数は有り得ない
10月3日の時点の世論調査で、比例代表の投票先として希望の党と答えた人は12%でした。
この数字が、投票日までに自民党と逆転することはほぼ無いでしょう。
仮に比例代表で20%程度の票を獲得したとしても、とても過半数には届きません。
また、小選挙区でも、過半数以上の選挙区で当選することは非常に厳しいと言えます。
希望の党は東京では人気ですが、地方で大きな支持を得られていませんので、地方、特に自民党が強い地域では小選挙区での当選はかなり厳しいと言わざるを得ません。
政権入りするには自公を過半数割れに追い込む必要がある
単独過半数が厳しくても、政権入りの可能性はあります。
当然ですが、自民公明で過半数割れをした場合、政権維持のために連立を相手をさらに探す必要があります。
以前でしたら日本維新の会が候補でしたが、日本維新の会と希望の党がが選挙協力していますので、
自民党、公明党、日本維新の会、希望の党
の4党での連立政権になるでしょう。
この場合、安部総理は過半数割れの責任を取って首相を辞任するので、総理大臣は石破茂になるでしょう。
自民公明で3分の2を下回った場合は?
自民党としては、憲法改正を念頭に置いているため、また安定的な国会運営のために可能であれば自公で3分の2の勢力を維持したいと考えています。
しかし、今回は希望の党、立憲民主党、共産党、日本維新の会がそれぞれある程度の議席を確保しますので、自民公明で3分の2を維持することは難しい可能性があります。
その場合、3通りの可能性が考えられます
・希望の党、日本維新の会は野党の立場で改憲勢力として国会に参加をする
・希望の党、日本維新の会が安倍政権と閣外協力を行う
・希望の党、日本維新の会が連立内閣に参加する
これらは、安倍政権がどれだけ本気で憲法改正を考えているかによります。
現実的には、自民公明で過半数を確保している場合、あえて希望の党、日本維新の会と連立を組む可能性は低いと言えるでしょう。
希望の党としては、次次回の衆議院選挙での与党入りを目指し、自民公明との結びつきは強くしておきたいはずです。
そのため、閣外協力を行う可能性程度は十分に考えられるでしょう。
小池百合子が衆院選に出馬をしないのは総理の可能性がないから
小池百合子の最終目標は言わずもがな、女性初の内閣総理大臣です。
しかし、今回の選挙では現実的に小池百合子が総理大臣となる可能性はほぼありません。
世論調査の結果でも、「小池百合子は衆院選に出馬をせずに都知事を続けるべき」との意見が大勢を占めています。
このことから、今回の衆院選では小池百合子は出馬を見合わせるでしょう。
次次回の衆院選までの間に国会で希望の党の存在感をアピールし、次次回で小池百合子自身が出馬をして過半数の獲得、自身の総理就任を目指していると考えられます。
また、自身は都知事として実績を上げ、東京オリンピックに都知事として参加することで、自身の支持率も上げられると考えているはずです。