希望の党の政策は?自民党との違いは?
小池百合子都知事が代表を務める希望の党は保守政党
小池都知事が代表を務める希望の党ですが、基本的には保守政党です。
ですので、基本政策は自民党と似ています。
特に、合流する民進党議員に対しては、
・改憲を受け入れるか
・日米同盟を基軸とした安全保障体制を受け入れるか
という2点をフィルター(踏み絵)として設けています。
このことから、旧社会党系の左派勢力の合流はあり得ないですね。
この辺は自民党と同じですね。
民進党よりも先に、「日本のこころ」と合流したことからも、「自民党に対峙できる保守勢力」を目指していることがわかります。
次からは、自民党と異なる点を見てみましょう。
原発ゼロをアピールしている
希望の党は保守勢力として、原発ゼロをアピールしています。
おそらく、崇高な理念があるというよりは、国民受けを狙ってアピールしていると思われます。
あるいは、小池百合子自身が、小泉純一郎元総理と盟友関係にあるため、小泉純一郎の影響を受けているとも言えるでしょう。
小泉純一郎が原発に反対している理由は、純粋に安全性に対する疑問からですので、大衆受けはしますね。
消費増税には反対
消費税の8%から10%への増税には反対の立場です。
理由は、「景気回復が実感できない中での増税は景気を後退させる」とのことです。
この辺りも、聞こえのいい政策を行って人気を取っていると感じられます。
後述しますが、独自の景気対策が不明瞭なのが残念ですね。
原発ゼロと消費増税反対は人気取りのアピールか?
気になるのは、自民党と差別化しているこれらの政策が高い志があってのことなのか、単なる人気取りなのかということですよね。
残念ながら、私は、これらの政策は人気取りであると思います。
その理由の一つに、小池百合子が都知事選に出馬した際にあげた公約の一つに、「東京をアニメランドにする」というものがありました。
この公約は、当選後は完全にスルーされています。
また、都知事として取り組んだ築地市場の移転問題にしても、科学的な見解より、感情論を優先する箇所が多くみられました。
これらのことから、小池氏が主張する「耳障りのいい公約」はほとんどが大衆迎合的な意味合いであると考えられます。
小池百合子の政治スタンスは?
政党としてのスタンスは、小池百合子自身の考え方が影響するでしょう。
小池氏の政治に対する考え方は以下の通りです。
・日本の核武装については「国際情勢によっては検討も必要」
・女性宮家創設に賛成
・外国人参政権には反対
この辺りが出てきますが、経済政策については何を考えているのかよくわかりません。
希望の党としてしても、経済面では「消費増税に反対します」しか前面には出てきていませんね。
「アベノミクスに変わる経済政策」とだけ言っていますが、大雑把過ぎます。
「アベノミクスは〇〇がよくなかったので、我々は△△を提案します」というような具体性に乏しいと言わざるを得ません。
アベノミクスの効果を疑問視していますが、有効求人倍率の増加、特に正社員の求人倍率が1倍を超えたことは画期的偉業と言えます。
また、日経平均株価が2万円を超えていることからも、対案も出さずに、単に「アベノミクスは失敗だ」と言うだけなら民進党と同じです。
批判することは大切ですが、国政政党ならばぜひ対案も示していただきですね。
希望の党に投票するべきか?
希望の党に投票する人は以下に当てはまる人だと思います
・小池百合子個人が好きな人
・保守層で反自民(反安倍総理)の人
・何も考えずに雰囲気で投票する愚者
都知事当選後から、マスコミが全力で小池氏を持ち上げているので、テレビを見る層は希望の党に投票する人が多いかもしれないですね。
今回、私は希望の党には投票をするつもりはありません。
個人的な話で申し訳ありませんが、小選挙区は自民候補、比例は日本維新の会に投票する予定です。
特に、私は自民党支持ではないので、希望の党が予想以上にいい働きをすれば、今後投票する可能性は十分にあります。
今回、自民と維新に投票理由としては、経済、外交を考えた時に、安倍晋三氏が総理大臣であることが最も国益に適っていると判断したからです。
自民党総裁が安倍氏でなければ、自民に入れなかったかもしれないですね。
大局的に考えて投票しよう
私たちにとって大切なことは、経済、外交、内政が安定することです。
決して、「気に入らない国会議員を落選させること」ではありません。
森友問題や加計学園の問題を面白おかしく取り上げたマスコミや野党ですが、本質的には何も解決しません。
総理大臣に求められうことは、「国を正しい方向に導く」ことです。
逆に言えば、多少の不手際があっても、総理大臣としての仕事をしっかりして入れば大きな問題ではありません。
選挙は人気投票ではありませんので、好き嫌いで選ばないでください。
「どの選択をしたら最も国益に適うか」を重視して、自分が信じる議員、政党に投票しましょう。