夫婦、仲良しと離婚は紙一重?
今回も体験談を協力していただきました。
結婚前後でご主人に対する感情の変化について書いていただきました。
変わる感情
恋愛依存だった結婚前
私は、自他共に認める恋愛体質です。
私の記憶のある範囲でも幼稚園からこれまで交際にまで発展していなくても、好きな人がいない時期は全くありませんでした。
同じ人に何年も片想いしつづけたり、その人に彼女ができて諦めるしかない情報になっても、次の好きな人ができるまではずっと好きであり続けたりするタイプでした。
男性と初めてお付き合いした年齢が19歳と周りの友達達と比べると少し遅かったせいか、初めて彼氏ができてからは、元々の恋愛体質に拍車がかかりました。
常に相手を100%大好きでありたい。
相手にも常に100%で愛されていたい。
という、とても重い女になっていきました。
しかし、19歳まで彼氏ができずに好きな人とどうしたら両想いになれるのかという事を常に考え、彼氏や彼女のいる友達に交際に発展させるまでのプロセスや交際後の苦労話などもたくさん聞いてきました。
そのため、知識だけは豊富だったので、自分がどんどんと重い女に成長している事は自覚しつつも、交際を打ち切られないように必死に自分の感情を抑えながら付き合うという事を心得ていました。
そのため、あまり相手には重い女とは伝わらずに交際する事もできていました。
しかし、やはり我慢している感情が爆発すると
とんでもなく重い女だと思われてか、
一度の喧嘩で別れるという事が続きました。
恋愛体質なので、別れても未練を抱えたままでその状態のまま次の相手を探すという作業に必死に取り組み、なんとか付き合えてもまた同じ事の繰り返しで、そういう事を何度か繰り返しているうちに、
「どうせ誰と付き合っても同じ」
と考えるようになり、そこまで好きでなくてもまずは付き合ってみて、自分の好きの感情よりも相手の好きの感情が常に大きくなるように。と思い、彼女という肩書きはあっても都合の良い女になっていました。
夫と出会い、本当の気持ちを伝えることを知る
そのような交際したできなくなっていた時期に今の主人に出会いました。
初めは、これまでのように相手に合わせるだけの都合の良い女を演じ、それに相手が喜ぶというラブラブなようで中身は浅い交際でしたが、
ある日、
「もっとしっかりと自分の考えを持って相手に伝える努力をした方が良い。何となくだけど、いづれ結婚すると思うからもっとちゃんと芯をもった人間になってほしい」
と言われました。
その時はまだ20歳でお互い学生で交際歴も2ヶ月程度の時期だったので
「この人は何言ってるのかな?」
ぐらいの捉え方しか出来ませんでした。
ですが、もっと自分の考えを相手に伝えろ。
と言われたので、これまでは別れない為には何も言わない方が良いと思っていましたが、別れない為に自分の考えを伝える。
という努力の仕方に変えていきました。
すると、予想通り衝突は増えましたが、絆はどんどん深まっていき、20歳からスタートした交際が4年半経過しました。
結婚して、子供が生まれると感情の変化が
そして、結婚を前提とした同棲がスタートし、すぐに妊娠も発覚しポンポンと話が進み、結婚して夫婦になり子どもが産まれ両親にもなりました。
恋人時代のように思った事を伝えるとこれまでの喧嘩では、良い方向に進んでいけていた事も悪い方向にしか進まなくなりました。
恋人時代に腹が立って
「もう嫌だ!」
と思っても、本当に嫌いでしかないと思ったらいつでも別れられる。
と思っていたものが、自分の両親や親戚、そして1番は子どもの事を考えると、どんなに嫌だと思っても、
「別れるのは、犠牲が多すぎて出来ない…。」
と思い、自分の感情でどうにもならない。
という縛られた感覚が息苦しく感じるようになりました。
だから、喧嘩しない為に、また思った事を言わないように努力するようになりました。
しかし、4年半も一緒にいるので我慢しているのがバレてしまいます。
出会ってから4年半。
夫婦になってから2年3ヶ月。
親になってから1年8ヶ月。
相手が我慢している事は読み取れても相手が不快に思う事を事前に防ぐ事はまだまだ出来ていません。
付き合っている間も結婚してからも何度も別れや離婚を考えた事はあります。
ですが、今思う事は関係が変わってすぐはお互いに変化に対応する為に衝突する事も増えますが、
恋人でも友人でも夫婦でも「波がある」ということです。
どんな相手ともそんな波を何度も乗り越えなければならないのなら、
「今回の人生はこの人と頑張るしかないか」
という気持ちを持てるようになってきました。
それに、どんな夫婦にも不満は付き物で友人と話していても、パートナーの愚痴はみんな次々に出てきます。(笑)
もちろん、羨ましいと思う話もたくさん聞きますが
それはお互い様で、みんながみんな無い物ねだりをしているのだな。
と感じています。
夫婦として常に仲良くいれる自信は正直ありませんし、きっとまた何度も離婚を考えたりする事もあると思います。
でも、
「人の感情は常に一定ではない」
という事を肝に命じて自分の毎日変化する感情と向き合い夫婦として、家族として、生きていきたいと思っています。
何よりも、
「この人でなければこの子は生まれてこれなかった」
という感謝だけは常に持っていたいです。