外資系企業の年収は高い?メーカーはそうでもないよ
2018/06/22
外資系企業は年収が高いと言うイメージがあるけれど・・・
転職業界でよく言われることですが、「外資系=高収入」と言うイメージがあります。
果たしてそれは真実でしょうか?
実際に外資系企業で働いている私から回答をすると、
正しくもあり間違いでもある
と言えます。
それでは、解説をして行きたいと思います。
間違いなく高収入なのは金融系
これは説明をするまでもないと思います。
外資系金融は高収入であり、激務であることはあまりにも有名です。
ゴールドマンサックスやメリルリンチなどが有名ですよね。
新卒でこれらの企業に入社するには旧帝大レベルの学歴(最低でも早慶)と語学力が最低限は必要と言われています。
学歴に関しては、中途採用の場合、他社での実績があれば採用の可能性は十分あるでしょう。
これらの外資系金融は新卒でも年収は1000万円を超えることは珍しくなく、30代で2000万円以上の年収を得る可能性もあります。
ただし、それに見合うだけの超激務の勤務体系なので、私は働きたいとは思わないですね。
メーカー系は有名企業でも大して高給ではない
対して、比較的馴染みのあるメーカー系の企業は実はそれほど高収入ではありません。
有名どころでは、P&Gやデュポンなどでしょうか。
私は某化学メーカーで働いていますが、給料は普通です。
日系の上場企業と同レベルだと思いますね。
日系と変わらないのであれば、敢えて安定性の低い外資系で働くメリットはあまりないと思います。
私は36歳ですが、昨年の源泉徴収票を見えると支給額が675万円でした。
給与水準としては、日系の大手メーカーと同水準と言えるでしょう。
私は10年ぐらい前に入社しましたが、最近入社した人はもう少し低めの年収だと思います。
退職金や福利厚生は圧倒的に日系企業の方が恵まれていますので、はっきり言って外資系メーカーで働くメリットは給与面からは見えてこないと思います。
年収に関しては、キャリコネなどのサイトを調べて口コミを拾っていくと良いでしょう。
ちなみに、私の会社で、私の知る範囲の年収は以下の通りです。
36歳平社員 勤続10年 675万円(私)
48歳平社員 勤続10年 720万円
52歳マネージャー 勤続20年 1200万円
40歳マネージャー 勤続10年 750万円
52歳平社員 勤続25年 820万円
57歳シニアマネージャー 勤続30年 1800万円
これらは私の身近な人たちですので、主に技術職の人たちになります。
営業系の人たちがどの程度の給料なのかはわかりません。
また、この年収例を見てお気づきになると思いますが、勤続20年以上の人は比較的高い給与を得ていることがわかると思います。
逆に、金属10年以下だと給与はそれほど高くないと言えるでしょう。
特に、40歳マネージャーの方は、30歳ぐらいで中途入社をし、その後に平社員からマネージャーに昇格しました。
マネージャーに昇格した際に基本給のベースアップがありましたが、それはわずかに4%でした。
どう考えても、この先52歳のマネージャーの1200万円には追いつかないと思います。
というか、外資系の管理職なのに年収が700万円代とかショボすぎですよね。
簡単に言えば、
昔入ったジジイ達の給料を高くしすぎたせいで若手の給料が低い
と言えるでしょう。
この辺りも、日本の大手企業と同じ構造だと思います。
誰もが知る大手日系企業でも、50歳管理職と30代中堅社員では給与カーブに大きな剥離があることは明白です。
結局、この辺りも含めて、日系企業と同じような状況ですね。
昇給額は少なく、差もつきにくい
外資系企業というと、実力主義というイメージがあるかもしれませんが、私の会社ではそんなことはありません。
昇給率は、通常のA評価でも2%程度で、8割程度の社員がA評価です。
つまり、多くの日本企業と同じように、
評価はみんな同じぐらいで、昇給額も少ない
と言うことですね。
2%と言うと、数千円です。悲しいですね。
中途で入ってくるジジイが高給でムカつく
外資系企業では中途採用が多いです。
というか、ほとんどが中途採用ですね。
で、意味はわかりませんが、やたらとジジイを高給で迎えます。
例えば、シニアマネージャーの求人が外部に年収1800万円で出ており、57歳の人が入社してきました。
平社員で入社した人がマネージャーに昇格しても絶対に、そこまで給料は上がりません。
モチベーションが下がりますね。
アホらしいですね、
吸収した会社の方が給料が高いという悲しさ
私が働いている会社は、非常に大きな利益を上げていますが、その利益は社員に還元せずに、M&Aの費用に充てています。
様々な企業を買収して、手っ取り早く企業規模を拡大させています。
買収した会社も外資系企業ですが、給与水準は買収した企業の方が高い傾向があります。
悲しいですね。
そして、その差分はそのまま放置です。
結局、外資系メーカーなんて入らないで日系の大手企業に入る方が勝ち組
まあ、ここまで読んでいただければわかると思いますが、一言で言えば、
外資系企業はいい加減
と言えます。
本国では大企業でも日本法人の社員数はそれほど多くもなく、人事制度や評価制度、昇給制度が整っていない場合が多いと言えるでしょう。
そのため、不平等な社内格差が放置され、社員のモチベーションを下げる結果となっています。
はっきり言って、私は外資系メーカーで働くことはオススメしません。
日系の大企業か、公務員になることをオススメします。
外資系をイメージだけで捉えてうっかり転職しないようにしましょう。
口コミサイトを見て、実態を見てみるといいでしょう。
やたらと外資系企業の魅力をアピールして転職サイトへ誘導しているHPやブログがありますが、あれはアフィリエイトサイトです。
リクルートキャリアやビズリーチに登録する人がいると紹介料がもらえるから煽っているだけです。
そんなサイトのステマ記事に影響されずに、しっかり自分で判断して決めてください。
口コミサイトの勧め
前述の通り、外資系企業になんとなく憧れて入社することはおすすめしていません。
しかし、日系企業と同様に、優良企業もあれば、ブラック企業もあります。
一言で「外資系企業」と言っても、星の数ほど企業はあるので、「外資系だから〇〇」と紋切り型に決めつけることはできません。
私が好きなサイトである、キャリコネでは、登録すると、以下のような情報を得ることができます。
ここでは、大手外資系メーカーである、BASFの口コミを一部紹介します。
いかがでしょうか?
転職エージェントでは決して教えてもらえない生の声を確認することができます。
特に、給与面で恵まれていないなど、あまり外資系のメリットもなさそうに見えますね。
このような口コミが、多くの企業に対して確認できるので、転職を考えている場合、キャリコネへの登録をおすすめします。
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