公立高校から大学受験をするのは不利な5つの理由
2018/02/13
私は偏差値45の公立高校から難関私立大に進学しました
今回の記事は、自分の高校生時代を振り返ってみます。実際の体験談ですね。
何を隠そう、私も公立高校出身ですので、公立高校から大学受験を考えている高校生やそのご両親などの参考になればと思い、今回の記事を書くことにしました。
結論から言うと、私は偏差値が45ぐらいのバカ高校から、そこそこの難関私立大学に現役で進学しました。
難関の定義は人により異なりますので、「私立大学の時点で難関ではない」と言われてしまうかもしれませんが、そこは許してください。
それでも、高校の偏差値45の高校から偏差値60ぐらいの大学に合格できたので、ある程度のご参考にはなるのではないかと思います。
私がバカ高校に進学した理由
私は、中学生当時、神奈川県に住んでいました。
そのため、高校入試も神奈川県の方式です。
今も同じかわかりませんが、当時は、神奈川県では、公立高校の受験では、
内申点6割、入試4割
と言うアホみたいな制度でした。
つまり、いくら入試の点数が良くても、内申点が悪いと合格できないわけですね。
そして、内申点は中学2年の成績から含まれましたので、中学2年で失敗をするとその時点で公立の進学校への進学はできなくなります。
私の中学生当時の成績ですが、
理科と数学は中の上、英語苦手、国語普通、社会苦手、体育と美術は苦手、音楽は得意
と言うなんとも微妙な感じでした。
理科と数学だけなら、人より成績は良かったのである程度自信はありましたが、神奈川県の高校条件では平均的に点数が取れる必要がありました。
特に、私は体育と美術はどんなに努力をしても成績は「2」以外とったことがありません。
そんな感じだったので、内申書の点数は非常に微妙な感じでしたね。
中学3年の2学期の三者面談では、
「学区で一番の高校は無理だね。二番手も微妙。三番手以下なら確実に受かるんじゃね?」
と言う無慈悲な言葉を受けたわけです。
私立高校は内申書もあまり影響はなかったので、そこそこのレベルの高校に進学できたと思いますが、近所に私立高校がなかったため、電車で通学をするのが嫌だった私は公立高校への進学を選びました。
そんなわけで、無事に余裕で学区三番手のバカ高校への進学が決まったのでした。
ちなみに、バカ高校へは自転車で10分で通学できたので、超楽で良かったですね。
バカ高校での日常については、以下の記事で詳しく書いていますので、よろしければご一読ください。
保護者の方にとっても、低レベルの高校の実態を把握する上で有用だと思います。
学校の勉強だけで日東駒専以上に進学するのは不可能です
高校に入学して衝撃的だったのは、中学では平凡だった自分が、トップクラスの成績になったことです。
まあ、周りのレベルが低かっただけなんですが、なぜか自分が賢くなった錯覚に陥ってしまいました。
で、当然ですが、授業のレベルは超絶低いです。
数学とか、白チャート以下です。
いくら高校の授業を完璧にしてテストで全教科満点を取っても日東駒専すら合格は不可能でしょう。
合格できるとしたら、名前を書けば合格できるようなFランク大学のみでしょう。
受験対策は全くありませんでした。
そもそも、多くの生徒は専門学校への進学か就職が主な希望進路でしたので、大学進学に力を入れる必要はないわけです。
指定校推薦を狙うのであれば高校の勉強を完璧にしておきましょう。
ただ、指定校推薦は人数が少ないので、希望の大学の推薦が取れなかった場合、一般受験には対応できないのでリスクは高いと言えます。
高校2年から塾か予備校に通わないと現役でマーチ以上は厳しい
私は、研究職につくと言う目標があったので、ある程度のレベルの理系大学に進学する必要がありました。
そのため、私は高校2年の4月から予備校に通うことにしました。
私の経験から、塾や予備校を選ぶポイントを以下の記事にまとめましたので、よろしかったらぜひご覧ください。
公立高校から大学受験をする場合、塾や予備校を選ぶ8つのポイント
ちなみに、私が通ったのは、早稲田塾という、東京と神奈川に校舎がある準大手の現役高校生を対象とした予備校でした。
早稲田塾に入学した当時、バカ高校の緩い授業に慣れきっていた私には衝撃的な授業でした。
入塾当初、私は数学と英語は一番下のクラスでしたが、授業のレベルは高校とは比較にならないほど高かったのです。
しかし、講師の授業はわかりやすく、どんどん自分の実力が上がっていくことが実感できましたね。
高校3年生の時点では、数学と化学は最上位のクラスでしたが、相変わらず英語は下のクラスでしたね。
授業のスケジュールが私立の進学校と同じだったので受験対応がしやすかった
当時の早稲田塾では、数学は高3の夏休みぐらいまでには全範囲が終了し、秋以降は本格的に入試問題に取り組むことができました。
私立の進学校も同じようなスケジュールらしいので、このスケジュールは非常に良かったと思います。
公立高校では、センター試験1ヶ月前に、ようやく微分積分が終了するような舐めきったスケジュールでした。
同じ塾に通っていた、公立トップ校の友人がいましたが、彼の高校も授業のスケジュールは遅く、全範囲が終わるのは受験直前とのことでした。
当然ですが、このことは英語や文系科目にも当てはまりますよ。
このことから、たとえ進学校に通っていたとしても、公立高校から現役である程度のレベルの大学に合格したい場合、塾か予備校に通うことが必須と言えます。
私立進学校に通っていた従兄弟は予備校に行かずに現役で慶應に合格した
私の従兄弟は、某有名私立進学校に通っていましたが、彼は塾や予備校に一切通わずに、現役で慶應に合格しました。
話を聞くと、学校で予備校の授業と同じような感じで受験対策を行ってくれていたそうです。
私立の進学校の場合、進学実績が何よりも大切なので、受験対策は力を入れるのは当然ですね。
トップ校以外の私立高校は、予備校に通っている人も多かった
私が通っていた早稲田塾では、私立高校の生徒も多く通っていました。
かなりの難関と言われている高校の生徒も通っていたので、受験対策をしっかり行なっている高校以外では、私立であっても塾や予備校に通う必要はありました。
具体名を出すと、サレジオ学院、山手学院、鎌倉学園などの人がいましたね。
一般家庭では、私立高校の学費と予備校の学費を両方捻出するのはかなり厳しいと思います。
公立高校が大学受験に不利か?
公立高校が不利な理由5つ
・授業のレベルが低く、受験に対応していない
・教師も大学進学に対する熱意が低く、指導力が低いケースがある(玉石混合で選べない)
・授業のスケジュールが遅い
・私立高校の生徒が受験勉強をしている時間に、役に立たない高校の授業を受けなければならない
・周りの生徒に進学希望者が少なく、受験を頑張るという雰囲気がない
公立高校が私立高校より有利な唯一の点
公立高校が、私立高校より有利な唯一の点は、学費が安いことです。
学費が安いので、十分に塾や予備校の費用を捻出することができ、大学受験の準備をすることができます。
このことが、唯一にして最大のメリットと言えるでしょう。
超難関の私立高校以外の場合、塾や予備校に通う必要が出てくることもあるかもしれません。
その時に、家計には非常に重い負担がのしかかることは覚悟しなければいけません。
まとめ
以上を踏まえて、まとめます。
・一番有利なのは、受験対策万全の超難関私立高校に通うこと
・その次は、難関公立高校に通いながら、塾、予備校に通って受験対策を行う
・その次は、バカ高校に通いながら塾、予備校の授業に全力で取り組む
・一番お勧めできないのは、中途半端な私立高校に進学し、塾や予備校の費用も払うこと
いかがでしょうか?
少しでも参考になりしたら幸いです。
塾、予備校の選び方は下記記事をご参照ください。
公立高校から大学受験をする場合、塾や予備校を選ぶ8つのポイント