エジプトを個人旅行した旅行記 格安航空券ゲットから旅立ち編
エジプトへの格安航空券を入手するまでが大変だった・・
さて、普通であれば、旅行記は旅の初日から始まるものである。
さて、海外旅行をするには、何が必要でしょう?
たしかに、パスポートがないと海外には行けないですね。
パスポートが無くても行ける(連れて行かれる)国なんて北朝鮮ぐらいのもんだ。
次に大切なものと言えば・・。
そう、航空券ですね。
時間に余裕がある人なら船旅ものんびりしていていいですが、時間の無いボンビーな日本人は飛行機だ。
リッチな人は、ビジネスクラスでもファーストクラスでも好きにすればいいですが、ボンビーな私は、常に値段との戦いである。
まず、値段を見て、次にフライトスケジュールだ。
フライトスケジュールは非常に大切だ。
旅行期間が短いので、経由便で乗継が悪いと時間のロスがもったいない。
なので、乗り継ぎ、特に行きの便はスムーズなトランスファーが出来る便がよい。
さてさて、そんなことを考えると、エジプトに行く場合、大韓航空のソウル経由がもっともコストパフォーマンスが良いことが分った。
直行便はエジプト航空が出ているが、当然高い。
カタール航空、エミレーツ航空は少し高いのと、関空出発なのが難点である。
トルコ航空、アエロフロートは乗り継ぎがイマイチ。
その点、大韓航空なら値段も安く、さらにソウルでの乗り継ぎも、2時間ですむのだ。
と言うわけで、大韓航空に決定。
どの旅行会社で買うかが重要
最初、私は8月7日(金)の出発を予定していた。
そして、その日程で、航空券を買った。4月下旬のことだ。
そして、月日は流れ、6月も半ばに差し掛かったころ、突然旅行会社から電話がかかってきた。
「大韓航空のフライトスケジュールが変わった。金曜出発はなくなったぞ。木曜か土曜にしな」
な、なんと、この時期にいきなりフライとスケジュールを変えるとは、大韓航空やってくれるぜ。
ここで、私は、落ち着いてもう一度格安航空券を探した。
同じ、大韓航空を利用した便でも、もっと安い会社が出現している可能性があるからだ。
確かに、4月の時点では、最初に予約した会社が最安だったが、他の会社がもっと安い航空券を出している可能性がある。
そして、探したところ、発見した。
r-a-jトラベルと言う、怪しい名前の旅行会社だ。
私は、最初の旅行会社に
が、r-a-jトラベルと言う、エジプト人級に適当な会社から航空券を買ってしまった自分を後々恨むのであった。
私は、金曜出発を木曜出発に変更した。
一日旅程が伸びて得したぜ!
で、r-a-jトラベルの適当さ加減にあきれ果て、怒りが身にしみことになるとは、まだ知る由も無かったのである。
この会社も、今流行のe-チケットである。
メールでeチケットが送られてきて、空港のカウンターでそのeチケットを見せれば航空券がもらえると言う仕組みだ。
なのだがね、そのeチケットが送られてこないんですよ。
出発前日になっても。
私はとにかく、ちゃんと出発できるのか不安でね、出発全前日から何度も催促の電話をしたんですよ。
そのたびに、S木という仕事の出来無そうなヲッサンが、「すいません、すぐに送ります」って言うんだけど・・。
結局、eチケットがこないまま前日の17時過ぎになってしまった。
この糞旅行会社、18時以降は留守番電話になるため、やり取りが出来なくなるのだ。
この時点で、催促の電話を4回ほどしていただろうか。
そして、eチケットがこないまま18時を回ってしまった。
すでに、私は、糞旅行会社に乗り込み、怒りをぶちまける準備をしていた。
そしたら、なんと、18時37分にeチケットが送られてきた。
信じられますか?前日の18時37分ですよ?
プリンタのインクがなくなったらどうするんですか?
パソコンが壊れたらどうするんですか? (当時、スマホはありませんでした)
いや、まあ、今はネットカフェって言う便利なものもあるけど、面倒くさいじゃないですか。
本当に、非常識極まりない会社であった。
電話対応やメール対応も、一般常識からかけ離れていたし。
次回以降、二度とこの会社からは航空券は買わないぞ。
いろいろ調べてみたが、この会社、社長はインド人らしい。
いよいよエジプト旅行へ出発!
さてさて、どうやら、無事にeチケットも手に入り、なんとか出発が出来そうである。
私は、9時25分のソウル行きに乗るため、成田へ向かった。
9時25分に離陸と言うことは、かなり早く空港に着かなくてはならない。
私は、4時45分の成田空港行きのバスにのった。
電車(各駅停車)よりは高いが、成田エクスプレスよりは安い。
早朝は道が空いているため、予定よりも早く、7時には成田に到着した。
乗り換えもないし、実に快適であった。
空港に到着すると、入り口で今回同行する米堕(仮名)と会えた。
米堕は本厚木からだが、彼も早めに到着したようだ。
我々は、空港で大便をしたり、本を買ったりして時間をつぶした。
ドルへの両替もいくらかしておいた。
そして、搭乗時間となり、大韓航空機へ。
シートにはモニタがついていなかったが、内部はきれいであった。
まずは、ソウルへ。
離陸したら、飲み物のビールをもらい、一息ついた。
旅行に行くときに、朝っぱらからビールを飲むのは最高だ。
機内食は、サケの料理だった。
まぁまぁおいしかった。40点。
ソウルまでは一瞬で到着。
沖縄より近いしね。
往路のトランスファーは2時間弱なので、入国もせずに、大便をしたりして時間をつぶした。
そして、再び、大韓航空機へ。
今度は、ソウル発、タシュケント経由カイロ行きである。
これが長いのである。
当初の予定では、直行であったが、フライトスケジュール変更をしたらタシュケント経由になってしまったのだ。
大方、タシュケント便が赤字路線だからまとめたのだろう。
だが、所要時間が長くなってしまうので、乗る方は大変である。
トータルでカイロまで16時間程度もかかってしまう。クソっ、大韓航空め!
とりあえず、タシュケントへ向けて出発。
・・・。
暇だ。
この飛行機、クソ長いのに、モニタもついてないよ。
子クッパを倒せないじゃん!
長い飛行機では、「地球の歩き方」を読んで、ビール飲んで寝てしまうのが正解だ。
ソウル-タシュケントの間でも機内食が出た。
この機内食は、大韓航空名物のビビンバ!
実は、今回ビビンバをかなり楽しみにしてたのだ。
ビビンバの器が前の席から配られているのを見て、私の胸は高鳴った。
そして、ついに私にもビビンバが!
ご飯に具を乗せ、コチジャンも入れてひたすら混ぜる。
そうすると、おいしいビビンバの出来上がりだ。
うん、うまいぞ。
ビビンバを食べ終わってしばらくすると、景色が実に素晴らしい。
ヒマラヤだかなんだか分からないが、広大な大雪山が延々と続くのである。
飛行機の高さから見ても、かなり標高が高い山であることが分かる。
滅多に見られない美しい景色に感動した。
そして、タシュケントへ。
タシュケントではトランジットのため、一旦降りる必要がある。
時間にして1時間ちょっとか。
その間、入国はしないが、タシュケントの空港をウロウロしてみた。
さて、ここで問題です。
①タシュケントはどこの国でしょう
②トランスファーとトランジットの違いは何でしょう
答えは、教えてあげないよっ。ググれ。
タシュケントの空港では、ブルーのトランジット用のカードが配られた。
再搭乗する際に、このカードを渡さないといけないようだ。
幸い、近くに日本のツアーの団体が居て、添乗員さんが適切な指示を出していた。
とりあえず、あの添乗員さんの言うことを聞いていれば乗り遅れうることはなさそうだ。
添乗員さんナイス!
しかし、タシュケントの空港は面白くない場所だった。
売店でも面白くないものしか売っていないし。
何がどう面白くないかは、実際自分の目で確かめてきてください。
こんな感じで、飽きてきたころに、やっと搭乗開始。
今度こそ、カイロだ!
再び飛行機は離陸し、飛び立った。
そして、また機内食が出てきた。
今度はビーフを選んだ。
うまかった。
他に、おにぎりとかも出てきたよ。
この日一日で、機内食はかなり飽きたね。
さてさて、そうこうしているうちに、カイロに到着した。
現地時間で9時45分、日本時間で夜中の3時45分。
家を出発してから23時間が経過していた。
空港に到着したら、入国審査だけど、エジプトの場合、ビザを買う必要があるのだ。
イミグレの前に、銀行があり、そこで両替やビザを買うことが出来る。
ビザは15ドル。
私は、ビザ購入と、3万円分を両替した。
他に外貨は、ドルを2万円分持っていたので、いざとなればこれを両替すればいいだろう。
大体、1エジプシャンポンド=20円ぐらいである。
両替も終わり、ビザも買った。
やっと入国審査だ。
私は、入国審査の列にならんだ。
列に並んでいると、なんか空港職員の男が話しかけてきた。
パスポートをよこせと。
我々は、「お、日本人だと優遇してショートカットできるのかな」ぐらいに思っていたのだが・・。
ヤツにパスポートを渡したら、「3分ぐらい待ってろ、あそこで座ってろ」とのこと。
おとなしく待っていたが、3分たってもヤツは来なかった。
催促に行くと、「ああ、すぐだからもうちょっと座って待ってろよ」だと。
早くしろ、アホ。
と思いながら待っていたが・・。
どんどん時間は流れていった。
10分、20分。
途中何度か催促に行ったが、「今チェックしてるからもうちょっと待ってろ」とのこと。
クソッ。なぜ我々だけこんなわけの分からない仕打ちを受けなければいけないんだ。
あの男に目をつけられたばかりに。
あの男に目をつけられなければ、普通に入国の列に並んで、何事も無かったはずなのに。
しばらく待っていたら、別の男が我々の荷物を持ってきてくれた。
どうやら、他の客は全員預けていた荷物を受け取り、我々の荷物だけがグルグルと回っていたらしい。
今度は、また怪しい男が近づいてきた。
「おい、お前ら、今日の宿は決まっているのか?」
「今日は、ラメセスヒルトンにとまる予定だけど、それが?(見栄を張った)」
「そうか、じゃあ、そこまで50ドルで連れてってやるけどどうだ?」
・・・。
タクシーの客引きじゃないか!
入国審査の内側まで入ってくるなよ!
しかも超ボッタクリ価格じゃないか。
自分のことを「俺はガバメントスタッフだ」とか嘘をついているし。
どうやら、エジプトでは、詐欺師が入国審査の内側に入ることを公に認めているようだ。
これじゃあ、エジプトの物価に慣れていない外国人はだまされる人も多いだろうな。
国家ぐるみで詐欺師を擁護するとは、さすがだな。
と、怪しい男を追い払ったのはいいが、パスポートを奪われてからかれこれ30分以上経ってしまった。
私の怒りは頂点に達した。
いったい何なんだ、この失礼極まりない対応は。
入国審査もまだの外国人に説明もせずに30分以上待たせるなんて。
他の人はなんの問題も無くスムーズに入国してるのに。
催促したときも、「チェックしている」だけで碌な説明もしないし。
私は、ブチ切れた。
「おい、お前、いったい何分待たせるんだよ。あ?もう30分以上たってるだろ。お前、最初に5分って言ったよな。俺たちは急いでいるんだ。とにかく早くしろ。今何時だと思ってるんだ。もう23時過ぎたぞ。お前のせいでホテルにチェックインできなかったらどうしてくれるんだよ」
外国で、入国審査前に空港職員に対してブチ切れるのは、勇気がいるし、リスクは高いが、私は我慢ならなかった。
私がブチ切れたのが効いたのか効かなかったのか、すぐにパスポートを持ってきた。
いったい何が起きたのか未だに理解できないが、とりあえず入国は出来た。
そんな感じで、エジプト人の印象はマイナス1万点からスタートすることになった。
空港からカイロ市内へバスで移動、タフリール広場へ行ってみた
が、当然私はバスだ。
こんなボッタクリタクシー使うもんか!
私の乗っていた大韓航空は第2ターミナルに到着したが、市内行きのバスが出ているのは第1ターミナルだ。
なので、第1ターミナルまで移動をする必要がある。
「地球の歩き方」を見ると、第1ターミナルに行くバスがあるらしいが、バス乗り場で待っていても一向にバスは来ない。
仕方が無いので、徒歩で移動をすることにした。
途中、かなり寂しい場所があり、一人だったら少し怖いかもしれない。
記念に、おしっこをしながら、第1ターミナルへ向かった。
第1ターミナルに到着したら、すぐにバス乗り場を発見し、市内行きのバスにも乗れた。
ちなみに、市内行きのバスは400番なのだが、エジプトではバスの番号はすべてアラビア語で書いてあるのだ。
なので、エジプトを個人旅行うするならば、最低限、アラビア語の数字を覚える必要がある。
アラビア語で、400は、ε・・って書くんだよ。
そんなこんなで、なんとか市内へ向かうことが出来た。
バスは我々以外はすべてエジプト人だ。
料金も50ピアストル(10円)と激安だ。
タクシーだと、70ポンド(1400円)ほどかかるので、いかにバスが偉大か分かる。
バスで、タフリール広場と言う、カイロの中心部へ行った。
そこからは、徒歩圏内に安宿がたくさんあるのだ。
「地球の歩き方」を見ながら適当な宿を探した。
お目当ての宿の近くまで行ったが、どうにも入り口が分からなかった。
「歩き方」に乗っていた別のホテルがあったので、そこにとまることにした。
夜も遅く、他に探し回る気力も無かったし。
ライアリーという安宿だ。
ドミトリーにしたが、他の客は居らず、貸切だった。
トイレ、バスルームはかなり清潔で快適であった。
長旅で疲れたが、体を清めてすっきりとした。
部屋に戻ると、米堕がエジプト人となにやら話している。
どうやら、砂漠ツアーの勧誘を受けているらしい。
うっかり、「明日、砂漠に行く」と口を滑らせたようだ。
勧誘している男は、宿の従業員ではなく、ボッタクリ旅行会社のようだ。
なんと、砂漠ツアー、一泊二日で一人100ドルを要求してきた。
なんてボッタクリ価格だ!
「氏ね」と言う気持ちを込めて、「ノーサンキュー」を連発して追い払った。
ううむ。初日はいいエジプト人には一人も会えなかった・・。
果たして、これからちゃんとエジプトを旅できるのであろうか?
ボッタクリオヤジで評価が5点下がって、エジプト人評価はマイナス1万5点となって、一日目は終了した。
この時点で夜中の3時。
えらい時間がかかった。
非常に疲れたが、翌日は6時に起きてバスに乗るのだ。
と言うわけで、初日は疲れ果てて眠りについた。